美しさに執着する遊郭の花魁
堕姫
演じるならこの人!
~小芝風花~
堕姫は妖艶で儚げな美しさと、鬼としての残忍さを併せ持つキャラクター。
そのギャップを演じてもらいたいのが小芝風花だ。可憐さと毒のブレンド。小芝の『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK、2025)や『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系、2020)で見せた、あの愛らしい笑顔の裏に潜む芯の強さは堕姫を演じる上で必要不可欠な要素だろう。堕姫は、兄への依存と鬼としての残忍さを併せ持つ。
表面は可憐、でもその奥に血と涙の業が渦巻いてる。小芝のあの透明感ある演技なら、堕姫の「美しさ」と「哀しさ」を観客の心に突き刺す。彼女が帯を振り回すシーンは、まるで花が血を浴びて咲くような美しさになるはずだ。