調理師免許を活かした包丁さばき!
高橋文哉
【注目ポイント】
フレンチのシェフを志し、高校時代に調理師免許を取得したという高橋文哉は、ドラマ『フェルマーの料理』で、その腕前を披露している。本作は、天才数学少年の北田岳(高橋文哉)が、ライバルの実力を目の当たりにし、自分が数学者にはなれないことを悟るが、カリスマシェフの朝倉海(志尊淳)との出会いにより、料理人を志すというストーリー。
実際、高橋文哉が見せた演技は、視聴者をあっと言わせた。一流レストランの大きな厨房で、志尊淳が演じた若き天才シェフ・朝倉海と息のあった料理シーンや、包丁さばきや食材の扱い一つとっても、見ていて気持ちがいい。また、調理によって食材が変化していく様子から、料理の奥深さも味わえる。本作は、間違いなく高橋文哉の代表作の一つとなった。
だが、かつて彼は「料理人として生きるのか、俳優として歩むのか」という人生の岐路に立たされ、深く悩んだという。最終的に選んだ俳優という道。その決断が正しかったことは、今の彼の活躍が雄弁に物語っている。
女性ファッション誌『ViVi』の人気企画「2021年下半期 ViVi国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位を獲得、『日経トレンディ』が選ぶ「2023年 来年の顔」にも選出され、出演作が次々に放送、上映されている高橋文哉。これからの活躍にも目が離せない、貴重な才能を持つ俳優の一人である。
(文・野原まりこ)
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