羽織が左右で違う理由は?

義勇の羽織の謎

冨岡義勇『鬼滅の刃』
ufotable公式Instagramより

 炭治郎の兄弟子であり、水柱である富岡義勇。彼が着ている羽織は独特のデザインをしている。

『鬼滅の刃』に登場する主要なキャラクターは皆、その技や特徴に合わせた模様の羽織を着用している。炭治郎は黒と緑の市松模様、禰豆子はピンクの麻の葉模様、炎柱・煉獄さんは白に炎の模様など。

 その中でも義勇が羽織っているのは、独特のデザインで左右違う模様をしている。それには、深い悲しみにつつまれた彼の過去が影響しているのだ。

 右側の葡萄色の無地は、姉である蔦子の愛用していた羽織である。二人が鬼に襲われた際に、姉が身代わりになって逃がしてくれたのだ。その出来事をきっかけに義勇は鬼殺隊を目指す。

 左半分の緑とオレンジの亀甲柄は、義勇とともに稽古をしていた鯖兎の羽織である。義勇と鯖兎は同じ最終選別に挑むが、義勇は開始後すぐにケガをして意識を失ってしまう。鯖兎は義勇をはじめ、他の受験者の命を守りながら戦い、結果命を落としてしまった。

 義勇の羽織には、彼を支えてくれた人たちの想いが詰まっているのだ。

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