全国に残る伝承と鬼退治の意外な共通点
現存する鬼退治の話
作中の場所や史実は実在するものが多く登場する。遊郭編の吉原は東京の北浅草にある有名な場所であり、炭治郎の生まれ育った雲取山も東京、埼玉、山梨にまたがる大きな山だ。
雲取山は大正時代に炭焼きが行われた地域であり、今も史跡や古い祠が多く残っている。現在では、鬼滅ファンが聖地巡礼として訪れているスポットだ。
また、鬼にまつわるエピソードは日本全国に伝わっている。岡山の桃太郎伝説や京都の大江山を根城にした酒呑童子などの有名なものも多い。
このような話に登場する鬼に共通するのは、太陽の光に弱く、夜間に人を襲う点だ。そして、鬼を倒すために特殊な刀を使っている。
これらの伝説をもとにして、現代に受けやすいようにアレンジして『鬼滅の刃』は製作されたのだろう。
しかし、日本全体に多く伝わっていることから一部のファンからは、実際に鬼殺隊が実在しており、その活躍が伝説として語り継がれているのではないかという説が浮上した。