『鬼滅の刃』の中でも屈指の人気キャラクター・我妻善逸。臆病で女の子が大好きな一面を見せつつも、いざというときに放つその強さや優しさに心を掴まれたファンも多いだろう。今回は、そんな善逸の魅力が凝縮された名シーンを5つセレクトして紹介する。※原作のクライマックスに触れています。未見の方はご注意ください。（文・小室新一）
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鼓屋敷で見せた善逸の本当の強さ

伊之助から禰豆子を守る

　善逸と炭治郎が初めて同じ指令に向かったのは、鼓屋敷である。向かう道中で出会った善逸は女性に付きまとい、弱音を吐くヘタレキャラであった。

　鼓屋敷内で炭治郎とはぐれるも、一体の鬼を倒して子供たちと共に一足早く外に待機していた。

　そこで同じく隊士の伊之助と出会うも、伊之助は鬼の気配を感じて、炭治郎が大事にしている箱を襲いにかかる。その時に、身を挺して箱を守ったのが善逸であった。

　箱の中には、炭治郎の妹である禰豆子が入っていた。伊之助から箱に鬼が入っていることをとがめられるも、それを承知の上で、善逸は炭治郎が命よりも大事にしているものだから、と必死に守るのだった。

　女の子には目がない善逸だが、この時はまだ箱の中に禰豆子が入っていることはわかっていない。ただ純粋に、炭治郎の想いを大事にしていたのだ。

　指令の前に見た善逸とは異なり、仲間のために命を懸けてでも守ろうとする真っ直ぐで強い優しい人間であることが良くわかる場面であった。