バンドマンとしての魂がこもった完璧な歌声
長屋晴子(緑黄色社会)
ーーー続いては、緑黄色社会の長屋晴子さんです。
「長屋さんは、今回選んだ5人の中でダントツですね。とても発声が上手くて、ベンド(音程をなめらかに上下させるテクニック)やエッジボイスもしっかりとできている。
実は長屋さんの発声は吉田美和さんに似ているんですが、より意志をはっきり感じるのは長屋さんの方ですね」
ーーーということは、やはり吉田さん同様、ライブパフォーマンスがお上手というイメージでしょうか。
「はい。吉田さんもそうですが、緑黄色社会もライブの中で磨かれてきたタイプのアーティストさんだと思います。ただ、長屋さんの方がよりバンドマンとしての強い意志が感じられます。
正直、長屋さんくらい歌える方だとソロの打診も引く手あまただと思いますし、ベテラン勢をバックに据えた方が安定すると思うんです。
でも、デビュー以来ずっと軽音のメンバーと組み続けている。緑黄色社会でやっていくんだ、という長屋さんの意地が感じられます」
ーーーちなみに、吉田さんはバラードが似合うとのことでしたが、長屋さんに合うジャンルはどういった曲でしょうか。
「ストレートなポップスですかね。逆に、ロックンロールは合わないと思います」
ーーー長屋さんは今年30歳ですが、今後何十年と活躍していくには、どのようなことに気をつければいいでしょうか。
「今後は長距離走になってくると思うので、活動にメリハリをつけていくことを意識されるといいと思います。
ただ、トレーニングもしっかりされていると思いますし、今後10年、20年と活躍できるアーティストになると思いますよ」