「もはや冒涜レベル…!?」残念なディズニー実写映画5選。アニメ版を改悪…。ファンの期待を裏切ってしまった作品をセレクト
ディズニーアニメの実写化は公開される度に話題を集める。しかし、中には、ファンから不満の声が挙がる作品も少なくない。ディズニーには長く充実した歴史があり、当然のことながら古参ファンも多い。今回は、そんなファンたちの期待を裏切ってしまった、残念なディズニー実写作品を5本厳選してご紹介する。
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知ってるキャラクターたちがいない&ディズニーらしさが全くない
『ムーラン』(2020年)
監督:ニキ・カーロ
脚本:エリザベス・マーティン、ローレン・ハイネック、リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー
出演者:リウ・イーフェイ、コン・リー、ジェット・リー、ドニー・イェン
【作品内容】
愛する父の身代わりとなり、男性と偽り兵士として国の運命をかけた戦いに身を投じることとなったムーラン。厳しい訓練を重ね、戦士としての才能を開花していく中、ムーランは本当の自分と偽りの自分の間で葛藤するようになる…。
『クジラの島の少女』『スタンドアップ』のニキ・カーロが監督を務め、ムーラン役には、『ザ・レジェンド』『ドラゴン・キングダム』のリウ・イーフェイが抜擢。新型コロナウイルスにより劇場公開を断念し、Disney+での独占配信に切り替えられた。
【注目ポイント】
ディズニー実写映画の中でも断トツで批判の声が多いのは本作だろう。そもそも、オリジナルアニメと実写版とでは登場人物が違い過ぎるのだ。特に、人気キャラクターであったムーランの守護竜・ムーシューがいないことにがっかりしたファンは多いだろう。
ムーシューの代わりに赤い不死鳥・フェニックスが登場するが、これ対して監督は「ドラゴンは男性の象徴で、フェニックスは女性の象徴」と自信を持って答えている。もちろん、古風な物語を現代に則してアップデートする試みは推奨されるべきだ。しかし、それによってオリジナルアニメの人気キャラクターが犠牲になるのはいかにも忍びない。
さらに、本作の”ウケの悪さ”の根本原因として、ディズニーらしさが全くないことが挙げられる。アニメではムーランが隊長と恋に落ちるシーンがあるのだが、実写ではムーランは誰も好きにならない。やはりヒロインが主役のディズニー作品ならば、”惚れた腫れた”の展開を期待してしまうものだが、実写版のムーランはあまりにもクール過ぎる。
それに加えて、ディズニーならではのミュージカルシーンが皆無である、という点も致命的だ。ディズニーといったらミュージカルと言っても過言ではない程、ほとんどの作品に歌い、踊る場面が存在する。シリアスな物語にも歌で感情を表現してほしいところだが、淡々と物語が進んでいくため、退屈を呼び起こす結果に。
他にも上げたらキリがないほどネガティブな側面がある。むしろ、ここまで批判要素が多いと「作品の個性になっているのでは?」と思ってしまう。とにもかくにも、一度各自の目でご覧いただきたい一作だ。