『007/ゴールドフィンガー』(1964)
「死人に口なしだよ」
ボンドがお洒落な名言を連発する一方、ピンチに陥り余裕がなく、言葉を失う場面もある。
実業家で宝石商としても国際的に有名な億万長者オーリック・ゴールドフィンガーが、ボンドをテーブルに縛り付け、強力なレーザーで真っ二つにしようとする。徐々に迫り来るレーザーが陰部に近づき、ボンドはパニックになる。
「次は生涯最後の冗談になるぞ」とゴールドフィンガーに言われ、「喋るぞ」とつぶやくボンド。しかしゴールドフィンガーは、楽しげに「死人に口なしだよ」と返す。
ボンドはこの状況を切り抜けることができたが、いまなお悪役ゴールドフィンガーは「007」フランチャイズの中で最も偉大な悪役の1人であるとされている。