『007/ゴールドフィンガー』(1964)
「マティーニを。ステアしないでシェイクで」
マティーニは本来、ジンをベースにするカクテルだが、ボンドが好んだのはウォッカベース。 そのウォッカ・マティーニをミックスする際に、かき混ぜるのではなくシェイクしてほしいという意味である。
興味深いことに、原作であるイアン・フレミングの小説内で、ボンドはマティーニを「シェイクではなく、ステアで」とリクエストしている。
しかし映画内では、リズムを重視するスタジオプロデューサーによって、このセリフが「ステアしないでシェイクで」に変更された。この決定により、映画業界で最も有名な飲み物が誕生したのだ。