『ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)
「狙いは外さない」
ボンド映画には悪役の死のシーンでの洒落たセリフが何十種類もあり、どれがベストかを判断するのは非常に困難だ。
しかし中でも俳優ピアース・ブロスナン演じるボンドは、映画『ワールド・イズ・ノット・イナフ』で、史上最高とも言えるセリフを披露している。
自分が守ってきた女性が、実は探していた犯罪の首謀者であることを知り、ピストルを構え彼女と対峙する。
彼女が「寂しくて殺せないだろう(You wouldn’t kill me.You’d miss me)」とボンドに言うが、彼は軽快に彼女を撃ち殺し「狙いは外さない(I never miss)」と返す。
これは、英語の寂しがる”miss”と、外さない”miss”を掛けた、シャレた名台詞となっている。