『007/黄金銃を持つ男』(1974)
「充分だ」
悪役として登場する暗殺の名手フランシスコ・スカラマンガは、多くの観客を魅了し、映画内で多数のファンを獲得した。
作中ではフランシスコ・スカラマンガがボンドを隠れ家に連れ出すと、彼に黄金銃を向ける。それに対し、ボンドはワルサーPPKを構えて応戦。昔ながらの対決が始まる。
ボンドは6発の弾丸を保持するのに対し、スカラマンガは1発だけという展開。このシーンでスカラマンガは「1発で充分だ」と言い放つ。
心のどこかで、ボンドではなく悪役のスカラマンガを応援したい気持ちに駆り立てる名シーンとなっている。