猫の街・イスタンブールを舞台に猫と人間の共生を描いたドキュメンタリー
『猫が教えてくれたこと』(2016)
原題:Kedi
監督:ジェイダ・トルン
【作品内容】
数千年ものあいだ世界有数の大都市として繁栄を誇ってきたトルコの古都・イスタンブール。そこで暮らす猫は人々に愛され、食事や寝床も与えられる彼らは、毛繕いをしたり、時にはけんかをしたりしながら、街の景観や人々の生活に溶け込みながら暮らしている。
カメラはそんな彼らのうち7匹に寄り添い、猫目線でいきいきと活写する。
【注目ポイント】
本作は、イスタンブール生まれの女性監督ジェイダ・トルンの長編デビュー作。口コミで評判が広まり、アメリカでは外国語ドキュメンタリー史上歴代3位となる大ヒットを記録した。
「猫の街」として知られるイスタンブール。本作では、いつも高級デリカテッセンからおいしいエサを分けてもらっている猫や、雌猫にメロメロになってブラッシングするおじさん、ある出来事をきっかけに猫を神様のように崇めるようになった漁師などを通して、猫と人がお互いを思いやり、共生し合う関係が描かれている。
また、撮影の仕方も独特。地上10センチメートルの高さで撮影された映像やドローンで撮影された映像など、猫目線の映像で観客の目を楽しませてくれる。なお、原題の「Kedi」はトルコ語でそのまま「猫」を意味する。猫好きなら一度は見たい一本である。
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