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「ドニ・ラヴァンの身体能力や芝居に衝撃を受けた」

『汚れた血』(1986)

撮影:宮城夏子
撮影宮城夏子

―――『汚れた血』も大学に入ってからご覧になったのでしょうか?

「そうです。最初観た時、ドニ・ラヴァンの身体能力や芝居に衝撃を受けました。ダンサーの方は身体で表現するじゃないですか。それに近いことを演技と同時にしているのが不思議だったのと、それが役にピッタリとハマっていて、カッコいいなと思いました」

―――『汚れた血』について工藤監督と話したりしますか?

「します。恥ずかしい話なので言っていいのか分からなんですけど…。『オーファンズ・ブルース』のクランクアップ後ですし、最近だと『裸足で~』を撮り終えた後もカラックスの話をしました。

ダブル主演の諏訪珠理くんと、工藤監督の3人で夜通し呑んだ時があって。朱理くんは始発で帰って、僕たちは始発があるのに喫茶店で昼の12時くらいまで話してたんです(笑)。

すっかり酔いも醒めていたんですけど、それでもずっと喋っていて、工藤監督も生粋のカラックスファンなんで、『いつかカラックスとドニ・ラヴァンみたいになろうね』って話した記憶があります。昔から2人の間で言ってるんですけどね」

―――とても良いお話ですね。期待しています。

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