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作品は大コケ…。しかし、誰も見たことのない橋本環奈を堪能できる!

『バイオレンスアクション』(2022)

上映時間:111分
監督:瑠東東一郎
原作:浅井蓮次、沢田新
脚本:江良至、瑠東東一郎
キャスト:橋本環奈、杉野遥亮、鈴鹿央士、馬場ふみか、森崎ウィン、大東駿介、太田夢莉、猪塚健太、箭内夢菜、兵動大樹

【作品内容】

ゆるふわな雰囲気の菊野ケイ(橋本環奈)は、昼は専門学生、夜は殺し屋という日々を送る。彼女はある日青年テラノ(杉野遥亮)と出会い、胸を高鳴らせる。しかしその日受けた依頼のターゲットは、なんとその青年。彼はヤクザの会計士だったのだ…。

小学館「やわらかスピリッツ」連載の浅井蓮次と沢田新による人気コミックを実写映画化し、『おっさんずラブ』『極道主夫』などの人気作品を手がけてきた瑠東東一郎がメガホンをとった。

【注目ポイント】

橋本環奈
橋本環奈Getty Images

橋本環奈が演じるのは、昼は学生、夜は殺し屋という二面性を持つ主人公・ケイ。昼と夜の顔を使い分けるギャップあふれる芝居が堪能できる。

漫画やアニメの実写化が相次ぐ昨今。基本、そうした映画は、原作ファンから「イメージが崩れた」と批判にさらされるのが常だが、なぜか橋本環奈が演じるキャラクターは、ことごとく高い評価を得ている。

その結果「橋本環奈をヒロインにしておけば大丈夫」というジンクスが生まれたようで、案の定、彼女は漫画やアニメの実写化作品に引っ張りだこだ。

そんな彼女が演じた漫画原作のキャラクターといえば、『キングダム』シリーズで演じた河了貂や、『銀魂』で演じた神楽といったキャラクターを想起する人は多いのではないだろうか。それに比べて、本作で演じた菊野ケイというキャラクターを思い浮かべる人は少ないだろう。

それもそのはず、本作は公開されるや、内容がつまらないと酷評の嵐。興行収入はたったの2億1000万円と爆死としか言えない成績しか残せなかった。佐藤二郎もメインキャストに名を連ねており、一見すると福田雄一作品のようだ。しかし、福田監督作品ほど笑えるシーンは少なく、カラフルな映像は目を引くが、蜷川実花作品ほどの鮮やかさと艶もない。

つまるところ、本作は全体的に中途半端な印象を与える作品ではあるのだが、そんな中でも、殺し屋という異色のキャラクターに扮する橋本環奈のキュートさは群を抜いている。

彼女のキュートなピンクのボブヘアと生脚はまさに眼福。演出やストーリーの稚拙さを我慢してでも、橋本の魅力あふれる身のこなしを堪能するためだけに一見の価値のある作品だ。

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