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これが泣ける! 胸アツな野球映画5選。白球にかける情熱、仲間との友情に号泣必至…実話を基にした名作たち

text by 編集部
オールドルーキーのモデルであるMIB史上最年長ルーキージムモリス 写真getty images

白球を追う選手たちの華麗な身のこなし、勝利にかける思いとチームメイトとの友情…。グラウンドには沢山のドラマが詰まっている。今回は、野球をテーマにした珠玉の映画を厳選してご紹介。セレクトした作品はすべて実話が基になっている。モデルとなった出来事や人物の知られざる秘話に触れることで、もっと野球が好きになるはずだ。

70年前に実在した「全米女子プロ野球リーグ」を描いた
笑いあり涙ありのハートフルドラマ

『プリティ・リーグ』(1992)


出典:amazon

原題:A League of Their Own
監督:ペニー・マーシャル
脚本:ババルー・マンデル、ローウェル・ガンツ
キャスト:トム・ハンクス、ジーナ・デイヴィス、マドンナ

【作品内容】
時は第二次世界大戦中のアメリカ。大リーグ選手の多くが戦地に赴き、メジャーリーグは存続の危機に陥っていた。ある日、オレゴン州の女性ソフトボールチームの花形キャッチャーのドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)のもとに、一人のスカウトマンが現れる。「女性だけのプロ野球リーグの創設と興行のために力を貸してほしい」。思わぬ依頼を受けたドティは戸惑うも、妹のキットに説得され、女子野球チーム「ロックフォード・ピーチーズ」に姉妹で入団することになるのだが…。

「ロックフォード・ピーチーズ」の監督・ジミー・ドゥーガンに扮したのは、のちにオスカーを2度獲得する名優、トム・ハンクス。チーム随一の強打者・メイを、永遠のセックスシンボル・マドンナが演じている。監督を務めたのは、『レナードの朝』(1990)、『ビッグ』(1988)など、数々の名作を残した女性監督・ペニー・マーシャル。

女性差別が現在よりも激しい時代。時に厳しいヤジを受けながら、プロとして本気で野球に向き合うヒロインたちの姿に、胸がアツくなる。酒浸りの生活を送っていた監督のジミーが、女性チームを率いることで人間的に成長していく姿も描かれており、味わい深いスポーツドラマとなっている。

モデルとなったのは、全米女子プロ野球リーグチーム「ロックフォード・ピーチーズ」

写真getty images

全米女子プロ野球リーグは、1943年から1957年まで、12年間にわたって運営された。創設された理由は、アメリカ国民の野球への関心をつなぎとめるため。当時のアメリカでは、第二次世界大戦の開戦にともない、選手を兵役にとられ、潰れるチームが続出したことで、野球人気は低迷の一途をたどっていたのだ。

創設当初は野球よりもソフトボールのルールに近いものだったが、ボールの大きさや塁間距離などが徐々に見直され、最終的にはかぎりなく野球に近い規格で行われるようになったという。

『プリティ・リーグ』の主人公・ドティが入団する「ロックフォード・ピーチーズ」のホームは、イリノイ州ロックフォード。12年間のうち4度も年間チャンピオンに輝いた、屈指の強豪チームだった。

ドティをはじめとする登場人物たちは架空の存在である。しかし、それぞれにモデルはいる。トム・ハンクスが演じた「ロックフォード・ピーチーズ」の監督・ジミー・ドゥーガンのモデルは、ベーブ・ルースや、ルー・ゲーリッグと並ぶ1930年代の強打者であり、MLB史上最強の右打者として名高いジミー・フォックスである。

ジミーフォックス getty images

フォックスは1945年に現役引退。その後、アルコール依存症に悩まされていたが、1952年に全米女子プロ野球チーム「フォートウェイン・デイジーズ」の監督に就任し、野球界にカムバック。しかし、映画とは異なり暮らしぶりに変化は訪れなかったようで、試合中に居眠りすることもしばしばあったという。退任後はフロリダ州に移住し、失業保険で生活するなど、寂しい晩年を過ごした。

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