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恋敵から経歴をバカにされ
ほっぺたをブルブル震わせブチギレ

『華麗なるギャツビー』(2013)

原題:The Great Gatsby
監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン、クレイグ・ピアース
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン

【作品内容】

かつて作家を志していたニック(トビー・マグワイア)は、戦争の影響で精神を病み、専門医の治療を受けている。治療の際に、今まで出会った中で最も大きな希望を抱く男性であったジェイ・ギャツビーについて語りはじめる。ニックの回想によって、ビジネス界の大物であり、しばしば贅沢なパーティを開くギャツビーの謎めいた人物像が明らかになっていく…。

原作となったのは、F・スコット・フィッツジェラルドが1925年に発表した、アメリカの国民的小説『グレート・ギャツビー』。『ムーラン・ルージュ』(1998)を大ヒットに導いたオーストラリア出身の映画作家、バズ・ラーマンが監督を務め、ディカプリオは主役のギャッツビーに扮した。

【“ブチギレ”ポイント】

舞台となるのは、アメリカがうなぎ上りの勢いで繁栄していった1920年代。お城のような豪邸に暮らし、素性も仕事も謎めいた大富豪・ギャッツビーは、余裕と自信に満ちあふれており、めったなことでは怒らない。

その点、ディカプリオのブチギレ演技を堪能するという点では物足りない…と思いきや、終盤に唖然とするほどハードな激怒シーンが用意されている。

「ギャッツビーの形相はまるで人殺しだった」というナレーションが表現するとおり、手に持った高級グラスを投げ捨て、出自をバカにした恋敵の胸ぐらを掴んで机に押し倒すサマは鬼のよう。

顔を真っ赤にして頬をブルブル震わせる顔芝居は、普段は紳士的でブチ切れることのない人が理性を失ったときの様子をリアルに伝えており、見事と言うほかない。

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