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大爆死! 史上最悪の少女漫画実写化…大失敗の日本映画5選。原作ファンから大ブーイングが飛んだイマイチな作品をセレクト

text by 編集部

現在、少女コミック原作の実写映画は数えきれない程存在するが、原作ファンから大ブーイングをくらった作品も少なくない。最近なにかとすぐに実写にして話題を集めようとする傾向があるが、なかにはお粗末な作品もちらほら・・・。今回は、そんな中でも特に失敗が際立つ少女コミックの実写化映画5作品を紹介する。

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設定は良いのにドキドキできない
演者と原作キャラのイメージが違い過ぎる

『L♡DK』(2014)

(左から)W主演を務めた山崎賢人と剛力彩芽
左からW主演を務めた山崎賢人と剛力彩芽Getty Images

上映時間:113分
監督:川村泰祐
原作:渡辺あゆ
脚本:松田裕子
キャスト:剛力彩芽、山﨑賢人、中尾明慶、岡本玲、福士誠治、桐山漣、石橋杏奈、白石美帆

【作品内容】

何事にも直球勝負で暴走気味の女子高生・西森葵(剛力彩芽)は、ボヤ騒ぎを起こしたことがきっかけで、学校一のイケメン・ツンデレ王子の久我山柊聖(山崎賢人)と同居することに。

2009年から「別冊フレンド」で連載の渡辺あゆによる人気少女漫画を、『のだめカンタービレ 最終楽章』『映画 ひみつのアッコちゃん』の川村泰祐監督がメガホンをとり、『黒崎くんの言いなりになんてならない』の松田裕子が脚本を担当し、実写映画化。

【注目ポイント】

2009年から8年間の連載を経て、累計発行部数は1155万部を記録し、続編も出るなど大ヒットした少女コミックが原作。高校生の同棲生活という設定だけでドキドキしてしまう作品だが、蓋を開けてみると、興行収入4.2億円と大コケ。

主役の西森葵に扮した剛力彩芽は健闘しているが、原作の彼女はロングヘアーがトレードマークであり、ショートカットの代名詞とも言える剛力とは、まずビジュアルのイメージからして異なる。

また、スキがないイメージの剛力とは異なり、葵は時には他人の悪意のワナにはまるなど、無防備さを持っているキャラクターである。つまるところ、役柄とキャストのイメージに齟齬があり、観客はそれが解消されないまま映画に向き合わざるを得なくなるのだ。

一方、葵の隣部屋に越してくるイケメン・久我山に扮した山崎賢人は、再現度、演技がもたらしてくれる胸キュン度において文句なしの好演を見せている。逆に言うと、主人公と相手役の再現度にバラつきがあるため、観ていて居心地の悪い思いを禁じ得ない。

本作が公開された5年後の2019年には、西森葵役に上白石萌音、久我山役に杉野遥亮という顔合わせで再映画化。こちらも興行収入3・8億円と興行収入には恵まれなかったものの、内容面、とりわけキャスティングに関しては概ね好評を博し、評価の芳しくなかった前作の汚名を返上することになった。

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