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「僕の性癖に合っていたんだと思います」
大人になって見返して衝撃を受けた一作

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)

撮影:宮城夏子
撮影宮城夏子

―――大人でも観られる内容が深い作品として有名ですね。

「本当にその通りで。純粋に小さい頃に観て、面白かったなというくらいの作品だったのですが、大人なってから、劇中に登場する悪の組織『イエスタディ・ワンスモア』のリーダー『ケン』に、ビジュアルが似ていると言われまして(笑)。それをきっかけに見返してみたところ、衝撃を受けましたね」

―――どんなところに衝撃を受けましたか?

「全てです! イエスタディ・ワンスモアが開発した兵器の匂いを嗅ぐとヒロシやミサエといった大人たちが子供に戻るという設定事態、斬新ですし。子供になった後に操られるという流れにも、ゾクゾクしましたね。

結局、僕の性癖に合っていたんだと思います。大事な人が誰かに奪われるといった、いわゆる『寝取られ』の感覚が好きなんです(笑)」

―――ま~た癖の話ですか(笑)!

「すみません。そういえば、映画『ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!』は、確か、妖怪がある薬を飲むと反物になって、その反物を来た人間を操れるようになるんです。ヒロインの夢子ちゃんがそんな反物を着てしまって操られるのを見て、ゾクゾクした記憶があります(笑)」

―――アハハ!まあ、個人の性癖ですから、何も言えませんが…。

「あと、『寝取られ』に関しては、これも言わせてください! 小5のころに映画『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』を男女比3:3の6人で観に行ったのですが、ある男子と女子が、帰り道で映画の解釈についてモメ始めたんですよ。そしたら、たまたまそこにクラス内でもイケている男子2人組が通りかかったんです。そしたら、その2人がかっこよく喧嘩を仲裁した挙句、僕らと一緒に映画を観に行った女子たちをかっさらって、どこかに遊びに行ってしまったんですよ!」

―――なんと! それを見て、ガクさんはどう思ったんですか?

「いやあ、なんだか、ムズムズするなあと。興奮していましたね(笑)」

―――やっぱ、そこかい(笑)!

「いや、ほんと、また、『しんちゃん』関係なくて、すみません!でも、『しんちゃん』は、僕の“寝取られ”に対するフェティシズムを、真っ先に想起させる映画であることは間違いないんです(笑)!」

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