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「僕には全くない感覚なので見習いたい」
一大旋風を巻き起こしたインド映画の傑作

『RRR』(2022)

撮影:宮城夏子
撮影宮城夏子

―――最後は昨年公開され大ヒットを記録したインド映画を挙げられました。これまでとは系統が違いますね。

「ほんと、噂通りの、ただただ面白く、3時間ずっと楽しい映画でしたね~。得てしてわざとらしくなるミュージカルシーンも、ちゃんとストーリー上、必要な要素、流れとして組み込まれていましたし、荒いところがあるのもまた、いいなあと」

―――興味深いです。

「どこまで計算して作られているのか? などと考えると、本当に絶妙なラインなんですよ。ツッコミどころもあえて作っているとでも言いますか」

―――ガクさんから見た、ツッコミどころは、どこでしょう?

「それは、かつては親友同士であったラーマとビームが和解し、共闘する際にビームがラーマを肩車した状態で、敵軍と戦う場面でしょう。そんな戦い方ないだろ! と思いつつ、それはそれでなんか楽しいからいいや的な(笑)」

―――確かにド肝を抜かれましたよね~。

「あと、2人とも最終的に神みたいな存在になってしまうところも、なんで!?…まあ、いいかと(笑)。でも、そういった一見、無茶苦茶な流れが、この映画にふさわしい表現なんだと思いました。理屈なんて関係なく、熱さで乗り切ってしまうという。う~ん、僕には全くない感覚なので、見習いたいところです」

―――芸人として、純粋に笑えたシーンはありましたか?

「ラーマが女王様に鞭で叩かれ、歌い出すシーンですかねえ。あ、すみませんこれもまた僕の癖から来るもので、本来、笑うシーンではないと思うのですが(笑)。あと、終盤、神がかり的になったラーマとビームが奮闘するシーンで流れる『ラーマ、ラーマ  ビーム、ビーム 』といった楽曲が、なんかアニソンみたいで面白かったです(笑)」

―――なるほど(笑)。最後に読者にメッセージを!

「ええと、久しく観ていなかった自分の好きな映画を、今一度観ることをお薦めします。そこで、自身の性癖の原点を見つけられるはずですから!」

―――結局、そこすか(笑)!

(取材・文:ZAKKY)

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