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封印された記憶を呼び覚ます

『トータル・リコール』(1990)

アーノルド・シュワルツェネッガー
アーノルドシュワルツェネッガーGetty Images

製作国:アメリカ
監督:ポール・バーホーベン
脚本:ロナルド・シュゼット、ダン・オバノン
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン、マイケル・アイアンサイド

【作品内容】

舞台は記憶が簡単に売買が可能になった近未来。退屈な毎日をおくる主人公クエイドは、リコール社を訪れ、人工記憶の植え付けを希望する。

しかし、記憶が追加される前に連邦警察官がその場に乱入。クエイドは自分でも想像していなかった力を発揮し、その場をなんとか逃れるが…。

【注目ポイント】

映画『ロボコップ』などで有名なポール・バーホーベン監督が製作を務めた、映画『トータル・リコール』。

本作は主人公ダグラス・クエイドが記憶を移植し、体験することができる娯楽サービスを受ける。体験中に身体に異変を感じるクエイドは、サービスを中断。その後正体不明の組織に命を奪われそうになる。

「夢なのか?現実なのか?」という混乱が二転三転し、ラストシーンは人によって解釈が大きく分かれる。特に、クエイドとメリーナがキスするシーンで、画面が真っ白に光る。

そのためこのホワイトアウトが「主人公が夢から覚めた瞬間だ」と解釈することもできる。「クエイドは現実世界で戦っていたんだ」という人がいる一方で「彼はずっと夢を見ていたんだ」という人もいる。

バーホーベン監督は、この問題について、「どちらに捉えることも可能だ」と述べている。

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