夢の中に侵入
現実と区別がつかなくなるSFアクション
『インセプション』(2010)
製作国:アメリカ
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール
【作品内容】
他人の夢からアイデアを盗み出す企業スパイ・コブは、その才能から国際指名手配を受け、さらに妻の殺害容疑もかけられていた。
そんなある日、サイトーと名乗る男が、彼に風変わりな依頼を持ちかける。それは、コブが得意とするアイデアの盗み出しではなく、ターゲットの潜在意識にアイデアを植えつける「インセプション」というものだった。
コブは任務の危険性を理解しながらも、それが最後の仕事と引き受け、屈指のスペシャリストたちと共に夢への潜入を図る。
【注目ポイント】
本作のラストシーンは、映画界で最も話題となったエンディングの1つだ。危険なミッションに成功し、取引の条件であったアメリカ入国を果たし、家族との再会を果たす主人公コブ。
それが果たして夢なのか、現実なのか。それを判断することが可能なコブのトーテムのコマが回転し、グラつくところで幕を閉じる。
一説によると、コブの妻モルの父で、コブの義理の父であるマイルス教授を演じた俳優マイケル・ケインは、本作の脚本を読んだ時に、その内容に混乱したと言う。
彼はそのことをノーラン監督に伝えたところ『あなたがいるシーンは現実です』と述べたようだ。本作のラストシーンには、このマイルス教授の姿がある。このことから、ラストシーンは現実であると考察するファンも多い。
【関連記事】
映画『インセプション』謎めいたラストシーンを解説。最後のコマが示す意味とは?<あらすじ キャスト 考察 評価 レビュー>
映画『DUNE/砂の惑星』リメイク版の評価は? 原作小説との違いを徹底考察<あらすじ キャスト 解説 レビュー>
「こんな未来は絶対にイヤだ…」絶望感に浸れる日本のディストピアSF映画5選。最悪の未来を舞台にした問題作をセレクト