元祖韓国のディーバ主演のヒューマンコメディ
夢に向かって一歩を踏み出したアラフィフ女性の奮闘を描く
『医師チャ・ジョンスク』
【作品内容】
医大で同期だった夫ソ・イノとデキ婚をし、志半ばで医師を辞めて20年になる専業主婦のチャ・ジョンスク。ある日、急性肝炎で倒れ、肝移植が必要になる。ところが夫がドナーになることに姑が猛反対。
幸運にもドナーが見つかり手術を受けるが、ジョンスクはこの一件で、家族に献身的に尽くしてきた自分の人生に虚しさを覚える。「また働いてみては?」という主治医ロイ・キムの励ましもあり、医師になって第2の人生を始めようと一念発起。
ジョンスクは再び医師を目指してレジデント試験を受験し、病院側には家族のことを隠したまま、夫と息子が勤務する大学病院で働き始める。だがあろうことか夫は、医大の同期で、今は同僚となっていた初恋相手のスンヒと不倫を続けていた。
【注目ポイント】
同じ職場で働くことになった夫は妻の再就職を快く思わず何かと妨害してくる、親子ほど年の離れた同僚たちからは「おばさん」とイラつかれることも。それでもなんとか食らいついていこうとするジョンスク。やがて夫の裏切りを知ることになるが、そんな中でも前を向いて生きようとする彼女の人生を応援したくなる。
ジョンスクの夫ソ・イノは有名大学病院の教授としてエリートを気取っているが、家庭のことは妻に任せきりで初恋相手と不倫を続けるサイテー男。それなのに、ロイ・キムが妻に優しくするのを見ると嫉妬心を抑えることができない。
そんなイノを演じるのは、『SKY キャッスル~上流階級の妻たち~』(18)でも身勝手な夫を演じていたキム・ビョンチョル。憎まれ役のはずのイノを時にコミカルに演じ、どこか憎みきれないキャラクターに仕上げている。
ジョンスクの主治医ロイ・キムはアメリカ育ちでハーバード大医学部出身、有能な医師であるうえに若くイケメンで親切、落ち込むジョンスクを常に励まし応援する王子様のような存在だ。
演じるミン・ウヒョクは韓国ミュージカル界のスターだが、ドラマ出演作は数えるほど。オーディションで手にしたという本作のロイ・キム役で、一躍お茶の間の人気者になった。「ロイ・キム先生のような人なんているわけない」と思わずツッコミを入れたくなるが、その優しい笑顔に癒されること間違いなしだ。