AIの反乱が不気味でリアル…。ご存知SF映画の金字塔
『2001年宇宙の旅』(1968)
製作国:イギリス、アメリカ合衆国
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック
キャスト:キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルベスター、ダグラス・レイン
【作品内容】
今から400万年ほど前の地球。人類の祖先にあたるヒトザルたちは“謎の黒い石板モノリス”を発見し触れる。ヒトザルは、ヒトへと進化を遂げ、宇宙開発をするまでに発達。
その後、2001年に“モノリス”の謎を究明するため、調査隊を組織し最新型人工知能「HAL(ハル)9000型コンピュータ」を搭載した宇宙船ディスカバリー号を木星に向かわせる…。
【注目ポイント】
モノリスの謎の究明のため、デヴィッド・ボーマン船長、フランク・プール副船長、他数名による調査団が結成され、彼らを乗せた宇宙船ディスカバリー号は、木星に向かう為、地球を旅立つ。船には一度もミスを犯したことがないと言われる、人工知能HAL(ハル)9000が搭載されている。
旅の途中、このHALは、違和感の残る警告を発信する。ボーマン船長とプール副船長は、HALが故障しているのではないかと、疑問に思い始める。
そこで2人は、HALを停止しようと話し合うが、人工知能であるHALは、彼らが自身の機能を停止させようと話し合っていることを知り、殺意をむき出しにする。目的地まで冬眠中だった他の乗組員たちの生命維持装置を切り、殺害。プール副船長は宇宙空間に投げ出される。
その後ボーマン船長は、HALの機能停止に成功。HALは、プラグを抜かれる過程で「やめてデイブ」「怖いよデイブ」と淡々と発言し、最終的にその機能を失う。
このシーンは、人工知能のHALが、感情の無い声で、人間のような発言をすることから、その不気味さが増し、強く記憶に残る。もし仮に、SiriやChatGPTのような存在が、HALのような暴挙に打って出たら…。誰もが考えるだけで背筋が凍ることだろう。
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