『ザ・ヴォイド 変異世界』(2016)
上映時間:90分
製作国:カナダ
監督:ジェレミー・ギレスピー、スティーブン・コスタンスキ
脚本: ジェレミー・ギレスピー、スティーブン・コスタンスキ
キャスト:アーロン・プール、ダニエル・ファザーズ、キャスリーン・マンロー、エレン・ウォン
【作品内容】
警察官のダニエルは、パトロール中に血まみれの男を発見し、病院に連れて行くことに。病院に着くと、院内の人々は得体の知れないモンスターへと姿を変えようとしていた。動転するダニエルだったが、混乱に輪をかけるように、武器を持った男たちが院内に乱入。さらに、見るからに危険な白装束の過激派集団も現れ、カオスな事態に突入していくのだった。
『マンボーグ』のジェレミー・ギレスピー&スティーブン・コスタンスキが共同でメガホンをとった、かつてのB級ホラーへのオマージュに満ちた一本。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
まさに「コズミックホラーここにあり」と言うべき、未知の恐怖に満ちたSFホラー作品。ちなみにコズミックホラーとは、アメリカの小説家・H・P・ラヴクラフトが提唱した概念であり、宇宙や超越的な存在に感じる恐怖や孤独感を指している。
クリーチャーのグロテスクさや被害にあった人々の悲惨な結末、そしてジワジワと迫り来る危機感は、まさにクトゥルフ神話※ならではの怖さがある。
クトゥルフ神話がメジャーなホラーコンテンツとなり、カジュアルな作品が増えている中、本格的なクトゥルフ神話的コズミックホラーを楽しみたい方に是非お勧めしたい作品。
※20世紀のアメリカで創作された架空の神話。作者はアメリカの怪奇小説家H・P・ラヴクラフト。