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持ち前の個性とコメディセンスが光る

濱田岳『引っ越し大名!』(2019)

濱田岳
濱田岳Getty Images

原作:土橋章宏
監督:犬童一心
脚本:土橋章宏
出演:星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博

【作品内容】

江戸時代前期。

周囲から「かたつむり」とあだ名をつけられるほど動かず、いつも書物を読んでばかりいる書庫番の片桐春之介(星野源)は、ある日、参勤交代をはるかに上回る莫大な労力と金額が必要な、国替えを命じられる。

国替えの経験などない春之介は、仲間の協力を得て国替えの準備を進めていく。

【注目ポイント】

本作は、実在の大名・松平直矩をモチーフにした作品で、歴史を学べるのと同時に、個性豊かなキャストが繰り広げる、コメディタッチな芝居が楽しめる。

今回濱田岳が演じるのは、星野源演じる春之介の姿勢に共感し、助ける役目を負う中西監物という人物。そんな彼が行ったアドリブが、現場で笑いを誘ったようだ。

中西は徹夜続きという設定から、意識がなくなる寸前と言わんばかりにフラフラと歩き、相手に聞こえないほど小さな声でセリフを言う芝居をすると、キャストだけでなくスタッフにも笑いが巻き起こった。

濱田は物語の中心人物として大切な役割を果たしながら、自分の役がシーンの前後でどういう動きをしてきたかを考え、個性的なルックスと声を活かした、唯一無二の芝居で映画に彩りを添える。

濱田岳のポテンシャルを活かした芝居とコメディセンスを発揮し、映画に貢献した。

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