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映画『サマーウォーズ』、海外の評価は? 細田守監督による不朽の名作アニメの海外レビューを紹介。『デジモン』と比較する声も

text by 編集部

『時をかける少女』(2006)のメンバーが再集結して製作した、オリジナル長編アニメーション映画『サマーウォーズ』(2009)。細田守監督の人気作品として、多くの日本人に愛され続ける本作だが、海外ではどのように捉えられているのだろうか。今回は現地メディアを参考に、コメントやレビューなど海外の反応と詳細を確認していく。

日本が誇るアニメーション監督・細田守
多くの人に愛される映画『サマーウォーズ』

写真getty images

日本のアニメ映画と言えば、まず真っ先に思い浮かぶのが、宮崎駿だろう。

しかし、日本にはもう1人、偉大なアニメ映画監督がいる。細田守だ。

細田は『デジモン』シリーズでそのキャリアをスタートさせ、宮崎駿の『ハウルの動く城』(2004)の監督候補に挙がっていたこともある。

そんな細田が製作した『サマーウォーズ』は、カラフルで個性的なキャラクターが多く登場し、未来に起こりそうなインターネット空間を表現。子供から大人まで楽しめる映画作品となっている。

舞台は、世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界OZ(オズ)。パソコンや携帯電話で自分のアバターを操り、お買い物からゲーム、現実世界の納税や行政手続きまでもが行える、時代を先取りした仮想空間だ。

数学が得意だが気弱な高校2年生の健二は、憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みの間、彼女の実家で過ごすことになる。しかし、健二は世界一安全と言われているOZで起きた事件に巻き込まれ、その影響が現実世界にも波及。夏希の一家ともども、世界の危機に立ち向かうことになる。

本作は、英国映画協会(BFI)の「1年で最も優れた日本映画(1925年~2019年の各年)」において、2009年のベスト映画に選出されているほか、2022年に行われた「夏に見たいアニメ 人気おすすめランキングベスト129作品」ではなんと1位に選出されている。

本稿では、海外で本作が一体どのように捉えられているのか、今回は現地メディアを参考にそのコメントやレビュー内容を確認していく。

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