『007 ロシアより愛をこめて』(1963)
「ベントレー・マークVI 」約1,128万円
イアン・フレミングによる原作には、「ボンドはベントレー好き」という設定があり、さらに1930年モデルの「ベントレー4.5リッターブロアーモデル」が「唯一の趣味」とされている。
映画版でベントレーが登場するのは、ボンドが恋人とピクニックを楽しむわずか1シーンのみだが、プロデューサーによる「粋な計らい」に、原作ファンから拍手が巻き起こった。
撮影に使用されているのは、原作と同じ1930年代に製造の「ベントレー・マークIV」。無骨な美貌とタフさ、エレガントな佇まいが魅力のこの車は、まさに今なお、時の試練に耐える戦前の美車であることに間違いないだろう。
なお、「ベントレー・マークIV」の現在の推定価格は7万5,000ドル(約1,128万円)となっている。