ホーム » 投稿 » コラム » 日本映画 » 海外で最も評価の高いジブリ映画は…? 米メディアが選ぶ宮崎駿作品ベスト5。日本人とは好みが違う? 海外レビューを紹介 » Page 3

第3位『ハウルの動く城』(2004)

© 2004 Studio Ghibli・NDDMT
© 2004 Studio GhibliNDDMT

上映時間:119分
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
キャスト:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介

【作品内容】

魔法と科学が混在する世界のとある国。父の遺した帽子店を切り盛りする18歳の少女ソフィーは、ある日、兵隊に絡まれているところを美貌の青年ハウルに救われる。彼は人々が怖れる悪名高い魔法使いハウルだったのだが、ソフィーはその優しさに心奪われる。

そんなある夜、ソフィーの前に、ハウルを追う荒地の魔女が現れ、ソフィーを90歳の老婆にしてしまう。身体がこわばり、思うように言葉を発することができないソフィー。彼女は呪いを解く手がかりを探し、ハウルの住む動く城へと向かうが…。

【注目ポイント】

『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)、『天空の城ラピュタ』(1986)に続き、3作目の「城」作品となる本作。しかし、本作に登場する城は、タイトル通り、長い脚で大地を闊歩するというなんとも奇妙奇天烈なものだ。

『ハウルの動く城』が海外で人気の理由の一つはその豊かな色彩とモチーフを持った西洋ファンタジーな世界観だ。魔法や悪魔などの古くからのファンタジーと、空襲で街を燃やす機械の飛行艦という近代的な要素が同居している。過去と未来が交差するようなその世界観に惹かれるのも納得だ。

他にも、本作には、宮崎の豊かなイマジネーションに裏打ちされたモチーフがあちこちに散りばめられている。公開から20年以上が経過した本作だが、他の宮崎作品と肩を並べる最高傑作であるのは間違いないだろう。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!