ホーム » 投稿 » コラム » 日本映画 » なぜ菊池風磨の演技は人の心を掴むのか? 松田元太の他にはない武器は? ドラマ『ゼイチョー』レビュー【推し!movies】 » Page 2

親しみやすさとインテリが共存する菊池風磨の魅力

ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~
菊池風磨ドラマゼイチョー公式インスタグラムより

菊池は、2023年1月期放送のドラマ『ギバーテイカー』(WOWOW)を皮切りに、『大病院占拠』(日本テレビ系)では、青鬼こと大和耕一役で出演。物語を大きく揺さぶる役を熱演した。

続く4月期には『隣の男はよく食べる』(テレビ東京)で倉科カナとW主演を務め、7月期には『ウソ婚』(関西テレビ・フジテレビ)とラブストーリーにも挑戦。

そして10月期に新たなヒーロー像を打ち出す『ゼイチョー』と、4期連続でドラマに出演している。

今年は特に『隣の男はよく食べる』『ウソ婚』のようにラブストーリーで“胸キュン”を誘う芝居でもインパクトを残している。

また、菊池はバラエティ番組にも貪欲だ。2020年放送の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)では、股間を隠しただけの姿で出演し、視聴者を驚かせた。

今年10月期からは『何か“オモシロいコト”ないの?』 (フジテレビ系)で、お笑いコンビ・シソンヌの長谷川忍と共に出演中。

お笑いだけかと思いきや慶応義塾大学出身という経歴の持ち主。10代の頃からアイドル活動と並行して勉学にも励んできた。それだけに親しみやすさとインテリが共存する役にはタダならぬ説得力がある。

今作では徴税吏員というお堅く見える職業に、菊池のキャラクターが乗っかり、ユニークでハートフルなヒーロー像を誕生させた。

これは菊池だからこそ演じられたと言えるほどのハマり役ではないだろうか。

1 2 3 4