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「鬼殺隊」のスカーフェイス

不死川実弥(しなずがわさねみ)

演じるなら、この人!
~間宮祥太朗~

間宮祥太朗
間宮祥太朗Getty Images

鬼に対して特に恨みを持つ人物が多い「鬼殺隊」の「柱」。その中でも際立って鬼に復讐心を持つ人物が「風柱」不死川実弥だ。

ボサボサの白髪で、その顔面には大きな傷跡があり、外見からして怖い。ちなみに、公式ファンブックでは、「柱」の中で一番話しかけにくいキャラクターのぶっちぎりNo.1を獲得している。

性格もかなり暴力的で、竈門兄弟と初めて対峙した「柱合会議」の際、箱の中に居た禰豆子を箱ごと刀で貫いたり、禰豆子の顔面を踏み、鬼化するために自分の身体を切りつけ、禰豆子に血を浴びせた。初登場でこの振る舞い…思わず「こんなキャラクター好きになれない」と思った人も多いだろう。

だが、一体なぜ実弥はこれほどまでに「鬼」を恨んでいるのか。その背景にあるのは、実弟である不死川玄弥の存在だ。実弥は貧乏一家の7人兄弟の長男として生まれ、働かずにいつも酒の匂いをさせる父親から身を挺して家族を守っていた。

そんな兄に対し、弟の玄弥は「兄ちゃんは一体、誰に甘えられるんだろう」とポツり。心根は優しい青年なのだ。

そんな心優しき存在が極悪スカーフェイスになったのは、正体不明の「何か」に、兄弟たちが襲われたことに起因する。他の兄弟たちは即死だったが、唯一致命傷を負わず気絶していた玄弥を守るために、一晩中無我夢中で「何か」に応戦する実弥。

その後、「何か」が「鬼」と化した母親だったことが判明する。つまり実弥は訳が分からないまま、玄弥を守るために大好きな母親を殺してしまったのだ。

だからこそ、禰豆子をかたくなに拒み、自分と同じように家族を手にかけるのでは…と、炭治郎のことを思って行動したのだ。実弥には利己的なところが一切なく、あらゆる言動が「誰かのため」であるところが、多くのファンを引き付ける理由だろう。

前置きが長くなった。もし『鬼滅の刃』が実写化された暁には、1993年生まれの俳優・間宮祥太朗に実弥役を演じてもらいたい。そして、観客にショックを強いるのも覚悟で、壮絶な実弥の過去も入念に描いてほしい。

漫画実写化の成功例と言っていい、映画『東京リベンジャーズ』(2021)シリーズでは敵役である稀咲鉄太を貫禄たっぷりに演じた間宮。何を考えているのかわからない眼差し、ミステリアスな印象を醸し出す佇まいは圧巻で、原作キャラクターと見た目が異なるため当初は心配されたが、見事に役を憑依させ、作品を成功に導いた。

人とは思えない悪役を見事に演じ切った間宮だが、実弥にはそれに加え、心の奥にある悲壮感と今にも死んでしまいそうな危うさを持ち合わせている。演じるのが難しいキャラクターではあるが、齢30を超えて、持ち前のセンスと経験が合わさり、役者として絶頂期を迎えている間宮であれば、完璧に成りきってくれるに違いない。

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