ポンコツすぎる…史上最弱のゴジラは…? あまりの醜態にファンが呆れた映画5選。こんな姿見たくなかった…衝撃のシーンを紹介
1954年の“出現”以来、日本のみならず世界中の人々に恐怖を与え続けてきたゴジラ。しかし、70年近い歴史の中には、弱々しく、到底畏怖の対象にはなり得ないゴジラも存在する。今回は、ゴジラが登場する作品の中から、特に弱いゴジラをご紹介しよう。(文・編集部)
—————————
ただの「トカゲの化け物」
ゴジラの歴史に泥を塗ったハリウッド版ゴジラ
『GODZILLA』(1998)
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ディーン・デブリン、ローランド・エメリッヒ
キャスト:マシュー・ブロデリック、ジャン・レノ、マリア・ピティロ、ハンク・アザリア、ケビン・ダン、マイケル・ラーナー、ハリー・シェアラー、加藤雅也
【作品内容】
南太平洋で、日本の漁船が謎の生物に襲われ沈没する事件が発生。某保険会社から派遣されたと語る男、フィリップ・ローシェは唯一の生存者となった老船員から何を目撃したかを問い出し、朦朧としながらも恐怖に慄いた言葉で「ゴジラ」という名が紡がれる…。
【注目ポイント】
「最弱ゴジラ」といえば、まず名が挙がるのがローランド・エメリッヒが監督したハリウッド版ゴジラに登場するゴジラ(通称エメゴジ)だ。
「複数の爬虫類の要素を併せ持つ遺伝子キメラ」という設定のこのゴジラは、怪獣というよりもティラノサウルスに近い。体重も、たった500トンとゴジラ史上最軽量で、描写にも重みがない(和製ゴジラの体重は2万トン~6万トン)。
そして、最弱の決め手は、「放射熱線」を吐けないことだろう。代わりに大量の息で酸素爆発を引き起こす「パワーブレス」という攻撃を繰り出せるが、ゴジラの代名詞ともいえる「放射熱線」を吐けないのはかなりのマイナス点だ。
加えて、作中では、マグロにかぶりついたり、米軍のミサイルであっけなく倒されたりと、「GOD(神)ZILLA」とは思えない醜態を晒しまくる。公開当時はこういった描写が往年のファンの神経を逆なでし、大ブーイングを浴びた。
なお、監督のエメリッヒは当初ゴジラの制作には乗り気でなく、断る口実として「腹の大きいゴジラではなくトカゲにします」と伝えたのだという。しかし、ゴジラのオーナーである東宝は、あっさり快諾。そのまま話が進んでしまい、そのまま「トカゲの化け物」のようなビジュアルになってしまった。
ちなみにこのゴジラ、2004年に制作された『ゴジラ FINAL WARS』にも「ジラ」という名前で登場。ゴジラにあっさりやられてしまい、北村一輝演じるX星人統制官から「やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな」と一蹴されている。