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ホラー映画とコメディ映画の
予告編の違いとは…?

『ドント・ブリーズ』(2016)の予告編

監督のフェデ・アルバレス【Getty Images】
監督のフェデアルバレスGetty Images

製作国:アメリカ合衆国
上映時間:88分
監督:フェデ・アルバレス
脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
キャスト:ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァット、スティーヴン・ラング

——続いては、豪邸に強盗に入った若者たちが、盲目の老人に暗闇の中で追い詰められていくホラー映画『ドント・ブリーズ』です。

ホラー映画の場合は、ストーリーよりもショッキングな世界観をいかに観客に見せるかがカギになってきます。その点この予告編は巧みですよね。全体の筋もセリフやテロップからはっきり分かるし、怖いシーンもしっかり盛り込まれています。

——確かにホラーの場合、ストーリー全体を伝えなくても登場人物が怖がっているカットを繋げば、怖さは十分伝わりますよね。

そうなんですよ。ただ反対にコメディの予告編は作りづらいですね。特にコントの場合、フリとオチの相互作用が笑いを生む場合が多いので、オチだけ使っても全然笑えないということもよくあります。

それから笑いのテンポも重要ですよね。予告編で爆笑を取りたい場合、音楽を使ってしまうとどうしても引きずられてしまうので、音楽を使わずにボケのテンポに合わせて全体を組み立てるのも手だと思っています。

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