観ているだけで胸がワクワクする
ハリウッドの超大作の予告編
『グレイテスト・ショーマン』(2015)の予告編
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:105分
監督:マイケル・グレイシー
脚本:ジェニー・ビックス、ビル・コンドン
キャスト:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ
——最後は『グレイテスト・ショーマン』ですね。『ラ・ラ・ランド』の製作陣が一堂に会した傑作ミュージカルです。
この映画の場合は、P・T・バーナムというアメリカの有名な興行師の実話が基になっています。そのため、物語の顛末は知っている人が割と多いんですね。なので、ストーリーに関してはそこまでなぞらなくてもいいんです。
では何を伝えるべきかというと、とにかく作品の世界観ですね。映画がどれだけすごいか、どれだけリッチなのか…。予告編もそういった表現に全振りしているように思います。
——確かに、高揚感と躍動感が凄いですよね。観てるだけで心がワクワクしてくるというか。ハリウッドの超大作ならではの作品という感じがあります。
そうですね。架空の予告編では基本的に作り込みはせずに家や建物をそのままの状態で使うことが多いので、かなり憧れですね。
ただ今は動画生成AIの技術がかなり発達してきているので、もしかするとお金をかけずにリッチな動画を生成できる未来がやってくるかもしれません。
——AIを駆使すれば架空の予告編も色んな人が作れるようになりますよね。
そうですね。私個人としてはいろいろな人に架空の予告編を作ってもらいたいと思っています。ただ、今は作っているのが私くらいで、比べる対象がないからレベルが分からないんです(笑)。
——でも、それこそ映画学校の授業の一環として予告編を作る授業があれば、相当勉強になりますよね。
確かに、どういう情報を盛り込めば観客に刺さるのか、映画のブランディングの力はかなりつくような気がしますね。
——ちなみに、架空の予告編として発表されていた『ヒコットランドマーチ』は、その後長編として撮影され、10月にYouTubeで限定公開されましたが、今後はどのような形で作品作りをされるご予定でしょうか。
これからは予告編と並行して長編も制作していこうと思っています。ちょうど今日一本構想が浮かんだんですが、今後はカンヌ国際映画祭をはじめとする映画祭にも積極的に出品していく予定です。
——映画祭での反応が楽しみですね。ありがとうございました。
「架空の映画予告編 監督chavo」YouTube公式チャンネル
【関連記事】
最も面白い日本の考察系映画は…? 観る人の数だけ答えがある名作邦画5選。心を掴んで離さないミステリアスな作品をセレクト
世界で最も考察されている映画は…? 鑑賞後に解説が読みたくなる最高の映画5選。何度見返しても面白い名作だけをセレクト
『ゴジラ』を超える反戦映画? 大人が夢中になるワケ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』考察&評価。忖度なしガチレビュー