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『007』史上最強の敵キャラは…? ジェームズ・ボンドを最も苦しめた名悪党5選。ファンから愛される宿敵をセレクト

text by 編集部

『007』シリーズには、ショーン・コネリー演ずる初代ジェームズ・ボンドの宿敵ブロフェルドや、ロジャー・ムーア演ずる4代目ジェームズ・ボンドが対峙した金属の歯をもつジョーズなど、数多くの悪役が登場する。今回は米ScreenRantを参考に、印象に残る悪役と戦ったボンドをランキング形式で紹介しよう。

ジェームズ・ボンドをもっとも苦しめたシリーズ最強の悪役とは?

『007』シリーズを成り立たせるための重要な役割。それは、世界征服をたくらみ、主人公ボンドを窮地に追いやる悪役の存在だ。『007』の成功は、彼らの存在なしにあり得なかったといっても過言ではないだろう。

ただ、ジョーズやブロフェルドなど、強いインパクトを残した悪役がいる一方で、『007 サンダーボール作戦』(1965)に登場するエミリオ・ラーゴや、『007/オクトパシー』(1983)に登場するゲイの殺し屋カップルのミスター・ウィント&ミスター・キッド、国宝を盗み軍を動かそうとした悪徳将軍オルロフなど、ファンに忘れ去られた悪役も多数登場する。

また、現実世界を皮肉った悪役たちが多いのも『007』シリーズの特徴だろう。例えば『トゥモロー・ネバ―・ダイ』(1997)に登場するメディア王エリオット・カーヴァ―は、中国での放送権獲得のために英中間の戦争を企てていたが、この内容は当時流行していたフェイクニュースを皮肉ったもの。つまり『007』シリーズに登場する悪役たちは私たちが住む現実世界につねにすでに存在しているのだ。

今回は、ボンド映画の支柱であり「ポップカルチャー」の一部でもある悪役たちを、歴代のボンド俳優とともに紹介しよう。

シリーズ屈指の残忍な悪役

第5位 ブラッド・ウィテカー(『007/リビング・デイライツ』)

俳優のジョー・ドン・ベイカー
俳優のジョードンベイカー Getty Images

 

『007/リビング・デイライツ』(1987)と『007 消されたライセンス』(1989)でボンドを演じたティモシー・ダルトン。彼が対峙した悪役の中でとりわけ印象的なのは、前者に登場する国際的武器商人ブラッド・ウィテカー(ジョー・ドン・ベイカー)と、後者に登場する南米の麻薬王フランツ・サンチェスの2人だ。

中でもウィテカーは、生意気な武器商人で、『007』の悪役の代名詞的存在でもある。一方サンチェスは、金に物を言わせて軍や政府を味方につけ、計画を邪魔する者は容赦なく殺害し、面白半分に人を傷つけるというシリーズ屈指の残忍な悪役として描かれている。

あまりにも残忍すぎて誰も手が出せない。そんな八方ふさがりの状況でボンドが復讐を試みるシーンは、観客の感情を揺さぶること間違いないだろう。

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