誰もが認める最悪の敵
第1位 エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(『007は二度死ぬ』ほか)
最後に挙げるのは、ショーン・コネリー演じる初代ボンドとジョージ・レーゼンビー演じる2代目ボンドだ。
レーゼンビーは、『女王陛下の007』(1969)にしか出演していないことに加え、次作『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971)でコネリーが再出演するため、実質的にコネリー版のボンドに挟まれた形になってしまった。
しかし、彼が対峙した悪役は、なんといっても犯罪組織「スペクター」を率いるエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドだ。
ボンド史上最恐最悪の悪役として知られるこの役は、常にボンドの一歩先を行く極悪非道の犯罪者で、とりわけ『007は二度死ぬ』(1967)に登場するブロフェルドは、何十年にもわたって映画史にも多大な影響を与えてきた。
ちなみにコネリーは、天才科学者ノオ博士や国際的な宝石商オーリック・ゴールドフィンガーといった忘れ難い凶悪犯達に立ち向かっているが、ブロフェルドは彼らのボスでもある。
『007』シリーズでは、『女王陛下の007』のテリー・サラバスや『007/ダイヤモンドは永遠に』のチャールズ・グレイなど、実にさまざまな俳優がこのブロフェルドを演じてきた。
しかし、とりわけ魅力的かつ圧倒的なのは、『007は二度死ぬ』に登場するドナルド・プレザンス版のブロフェルドだろう。
プレザンスの傷だらけの瞳は魅惑を放つと同時に不穏な雰囲気を漂わせており、どんな悪役にも取って代わることができない独特な魅力と存在感を放っている。
プレザンスがボンド映画に現れて以来、『007』シリーズの悪役を演じる俳優はみな、「銀メダル」を争ってきた。彼の冷ややかな演技は、今もなお多くのファンを魅了しつづけている。
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