圧倒的なカリスマ性をもつG-Boysのキング
タカシ(窪塚洋介)→村上虹郎
マコトの親友であり、池袋のカラーギャング集団「G-Boys」のリーダーであり、通称「キング」。
研ぎ澄まされた身体能力と飄々とした佇まいでありながら、仲間想いで締めるところは締める圧倒的なカリスマ性によって、劇中随一の人気キャラとなった。その人気と影響力はとどまることを知らず、「窪塚洋介と言えば、キング!」というイメージが定着した。
放映時、白地のタンクトップ姿で金髪、「マコちゃ~ん!」といった独特の喋り方をする若者が街に溢れかえった。窪塚が演じたタカシというキャラクター単体で社会現象を巻き起こしたと言っても過言ではないだろう。
ちなみに後年、窪塚はタカシについて、90年代の漫画『ウダウダやってるヒマはねェ!』の天草銀(アマギン)というキャラクターをモデルにしたと明かしている。
さらに、これは筆者の憶測だが、令和時代の漫画『セブン☆スター』における石原雄次郎というキャラクターは、アマギン及び、窪塚洋介をモデルにしていると思われる。
村上虹郎には、窪塚洋介の例に習って、漫画のキャラである石原雄次郎をイメージをして、役作りに励んでいただきたい。令和版・キングの新たなビジュアルイメージの参考になるのではないだろうか。
窪塚洋介のように、好きな漫画のキャラクターをモデルに役作りをしたという話を昨今ではあまり耳にしない。ものすごく余計なお世話ではあるが、村上には上記の方法論をぜひ実践して、令和の時代にふさわしいキング像を作り上げてもらいたい。