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俳優としての信頼度高まる

敢闘賞:シソンヌ・じろう

ドラマ『時をかけるな、恋人たち』公式インスタグラム
出典ドラマ時をかけるな恋人たち公式インスタグラム

 

敢闘賞には2名。もはやこんなところに名前を挙げるべくもない気がするが、俳優としての信頼度がますます高まるシソンヌ・じろうを推したい。

彼は12月19日に最終回を迎えた『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ)に出演。

主人公の廻(演:吉岡里帆)と未来人の翔(演:永山瑛太)が時空を超えた恋の長展開を繰り広げるというタイムパトロール・ラブコメディーにおいて、じろうは未来からやってきたタイムパトロール隊のメカニック担当・八丁堀を演じた。

当初こそ“隊員の1人”という印象が強かったが、9話で一気に存在感を示す。なんと、こともあろうに令和の時代で時間犯罪を犯していた張本人だったのだ。きっとどこかで何か注目を集める演出があるのだろうと予感はしていたが、まさか“そっち側”だとは思わなかった。

そして、それを下敷きとするように、最終話では翔の秘密のメッセージに従って、言われるがまま記憶を消す装置=フォゲッターに細工を加える。

物語前半、どこか堅物とも思えるような威厳のある態度だった気がするのだが、そんなのどこ吹く風。翔たちに逆らえず、ちょっとおどおどしたような表情に、じろうの真骨頂を見た。作品自体の怒涛の伏線回収もさることながら、「なるほど、だからこの役をじろうさんが!」と膝を打った視聴者も多かったのではないだろうか。

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