「魂は細部に宿る」を地で行く

敢闘賞:コットン・きょん

ドラマ『ゼイチョー』公式インスタグラム
出典:ドラマ『下剋上球児』公式インスタグラム

 

2人目は、『下剋上球児』(TBS)に出演したコットンのきょん。名門・日曜劇場が本格的なドラマへの初出演になるとは、きっと本人もびっくりだろう。

三重県にある弱小野球部を舞台に、高校野球を通して現代社会の学校や家族が抱える様々な問題、そして愛情を描くドリームヒューマンエンターテインメントである本作。12月17日に放送された最終回では、観る者を感動の渦に巻き込んだ。

その中できょんが演じたのは野球部が行きつけにしているコンビニの店長・青沼だ。

たしかに、本筋である野球に関係する役柄ではなかった。でも、作品のメリハリを生むシーンとして機能していたと思うし、注目したいのは店内で会話をする野球部員に見切れるような形で立ち回る青沼の姿だ。

レジ打ちをしたり掃除をしたり、よくよく見ていると、青沼がちらりちらりと映り込む。こういった存在が積み重なることで、作品のリアリティを高めていく。

普段きっと、コントをする中でいろいろな人を観察し、それを自らの身体でアウトプットするスキルがついているからだろう。メインではない市井の人を演じたときに、違和感がなかった。「魂は細部に宿る」というが、まさにそれを地で行くようだった。

コンビとして昨年の「キングオブコント」で準優勝し、きょん1人でも今年の「R-1グランプリ」で準優勝を果たした。2023年にブレイクした芸人の1組であることは間違いない。

でも、きっとまだまだここから。いつか必ず「キングオブコント」王者になってほしいし、同時にきょんがドラマで大役を演じる姿にも期待したい。

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