3「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ」
シータ『天空の城ラピュタ』(1986)
映画『天空の城ラピュタ』の主なストーリー内容は、失われた空中都市“ラピュタ”にまつわるものだ。ある日、鉱山町の見習い機械工として働く少年パズーは、空から舞い降りてきた不思議な少女シータと出会う。その後、彼女が胸に下げていた「飛行石」を狙う者たちの陰謀に巻き込まれていくという物語である。
空中都市ラピュタには強力な力が詰まっており、映画の主人公も敵役も、動機は異なるものの、その発見を望んでいる。
本作の悪役ムスカはシータを利用し、数々の呪文を聞き出し、ラピュタの資源を利己的に使用し、世界を征服することを望んでいる。しかしシータはムスカのこの考えが無駄なものであり、地上で生まれた人間には、その驕った望みを叶えることが不可能であると理解している。
彼女はラピュタのどんな力よりも自然や人と人との繋がりの大切さを理解していることが伝わる感慨深いセリフだ。