5「死を拒絶することは、生を拒絶することなんだぞ。」
ハイタカ『ゲド戦記』(2006)
本作の内容はアメリカのSF・ファンタジー作家であるアーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』第3巻「さいはての島へ」を原作とし、宮崎駿の絵物語『シュナの旅』を原案として、宮崎駿の息子・宮崎吾郎監督によって制作された。また、本作は原作となった小説『ゲド戦記』の内容とはかなり内容が違うものとなっている。
しかしそのストーリー内容には、無視することができない程”生と死”に関する興味深く鋭い洞察に満ちたシーンがいくつも存在する。
このセリフは、一方を無視すれば、もう一方を理解することはできないことを示している。このセリフの後に大賢人ハイタカが言う「この世に永遠に生き続けるものなどありはしないのだ自分がいつか死ぬことを知っているということは我々が天から授かった素晴らしい贈り物なのだよ」というセリフも視聴者に生と死に関する非常に興味深い洞察を与えてくれる。