6「そんなに形にこだわらないの。大切なのは心よ。」
キキの母・コキリ『魔女の宅急便』(1989)
映画『魔女の宅急便』で魔女修行中のキキが引っ越し先として選んだ町には、キキにとって新しい機会に溢れている一方で多くの課題もある。キキは初めて魔女の存在に慣れていない見知らぬ人達に囲まれ、気後れする自分に気づく。
このセリフは、キキが家を出る前にキキの母親が口にしたものだ。キキの着ている黒いワンピースや魔法で箒に乗って空を飛ぶ様子で周りの人間より目立ってしまう彼女は、映画の内容が進むにつれて徐々に自分に自信を持てるように変化する。
最終的には少年トンボのような、彼女の個性を大切にしてくれる素敵な友達も作ることができるようになった。そこで序盤の母のこのセリフが正しかったことが伝わるのだ。