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「チェリまほ」の真髄は原作にあり!

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』【原作者:豊田悠の公式インスタグラムより】
30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい原作者豊田悠の公式インスタグラムより

BL作品が好きな人をはじめ、ドラマから『チェリまほ』の世界に沼った人には原作漫画をぜひとも読んでいただきたい。

本作の魅力のひとつとして、メインの二人が30代という年齢は一定層にドストライクの設定だと言える。真面目な大人男子のオフィスラブが好きな人も多いはず。カップリング(カップルの組み合わせ)は“黒沢×安達”。

安達はこれまで誰かと付き合ったことがなく、色んな初めてを黒沢と経験していく。一方、モテを極めた人生を辿り恋愛経験が豊富そうな黒沢は、意外にも安達が“初恋”のような存在。初めて自分から好きになった安達を相手に、己の全スキルを投入している。

本作のエピソードひとつひとつが貴重なものばかりで、ラブコメとしての秀逸な面白さに加えて、安達と黒沢が交わす心に響く言葉も読者を虜にしている。さらに、キャラクター設定やその背景がしっかりとあるので、細部まで知りたくなるという探究心が止まらない。

原作では安達と黒沢の日常がたくさん描かれており、ドラマ、映画では描かれなかった部分もぜひ読んでほしい。そして、プラトニックな関係の先には最高の萌えが待っている。

安達を大切にしたい黒沢は、理性と本能のあいだで葛藤しつつもギリギリ理性を保っている。安達を前に抑制するなどもはや苦行では?と思うが、黒沢のその精神力は凄まじい。しかし安達はそんな黒沢を見て自らその壁を破るのだ。

抑制しているからこそ歯止めがきかなくなる瞬間はたまらないものがある。黒沢の秘められていた雄の部分、無意識に煽る安達の色気に悶絶必至。もちろん初夜以降の安達にも注目してほしい。心も体も黒沢を求めての安達の言動をはじめ、二人の関係の深まりから目が離せない。

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