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【関脇】天才×秀才の同僚
Sason7〜Season10までの”相棒”

二代目 神戸尊(及川光博)

及川光博【Getty Images】
及川光博Getty Images

ノンキャリながら出世街道を突き進むクールでキザなエリート。杉下右京の活躍を無視できなくなった警察庁が彼を評価するか否か判断する為に特命係へ送り込まれて来たいわゆる”スパイ”だ。

神戸尊と杉下右京の魅力は”正義の衝突”。怪物のような精神で絶対的正義を遂行する杉下右京と、人間的な感性を持つ神戸尊。

違法であっても犯人に対して人情的に理解できる事件を完膚なきまでに暴いて断罪しようとする右京を理解し、それを止める為に様々な手段を使う神戸という構図が見所である。

そんな2人の正義が衝突する印象的なエピソードはS10「罪と罰」。

死んだ息子のクローンを懐妊した茜が出産に反対する兄を殺害。特命係に茜は逮捕されるが、動機を公表すると産まれてくる子供がクローンだという事もバレ、子供は産まれた後に周囲から奇異の目で見られる事になる。

それでも正しく全てを公表しようとする右京に対し、子供の件は全て隠し兄妹喧嘩の末の殺人にしようとした神戸尊。

そして神戸は茜を誘拐し、右京が全て公表するなら産まれる前にお腹の子供を殺すと脅迫した。それが右京の”相棒”として出来る事だと信じて…。右京は神戸を殺人犯にする訳にはいかず、初めて自身の正義を折る事となった。

そんな神戸の番付は”関脇”だろう。

理由としては、ぶつかり合う事でより良い選択肢が出ることよりも互いの良さを打ち消し足の引っ張り合いになる事もあるからだ。勿論互いが高い能力を持つコンビなので、目指すべき道が定まった時は圧倒的な捜査力を発揮し、最短1時間という速度で事件を解決する事もあった。

神戸は現在警察庁に所属しており、卒業後も度々登場しており、良好な関係となっている。しかし、神戸は右京の暴走を決して許さないため、次に再会する時は敵なのか味方なのか、非常に気になるところだ。

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