2「心は書物ではない。好きな時に開いたり暇な時に調べたりするものではない」
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)
スネイプは度々ハリーを虐めた。教師と生徒という学校の内の関係で、ハリーに厳しく当たることもあった。しかしそれは、ヴォルデモートの力を熟知するスネイプが、ハリーが勉強や学業に真面目に取り組まなければ、いざという時にヴォルデモートに簡単に殺されてしまうという事実を知っていたからだ。
スネイプは、ヴォルデモートとの最終決戦が訪れる際には、ハリーが強い状態でいる必要があることを知っていた。スネイプは、時として、あからさまにハリーの心を傷つけるが、その目的はハリーを強くするためだったのだ。