4「我輩に嘘をつくのではない」
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)
シリーズ第4作目となる映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』。本作では、ハリーと仲間達に次々と悪い出来事が起こる。三大魔法学校対抗試合に出場し、中心人物として活躍していたハッフルパフの好青年セドリックが、復活した最強の闇の魔法使いヴォルデモートに無惨にも殺されてしまう。その後、ダンブルドア校長は闇の勢力との戦争のために準備を整えることになる。
スネイプはハリーが危険に晒され、ヴォルデモートにより殺害される可能性があることを知っている。
三大魔法学校対抗試合の第二の課題では、ハリーは食べると首に鰓(えら)、手足に水掻きができる鰓昆布を食べる。スネイプは試合でハリーが使用した鰓昆布を、自分の薬品庫からハリーが盗んだと考え尋問する。ハリーは盗んでいないことを主張するが、スネイプはハリーが嘘を付いていると主張するのだ。
この件でスネイプは、服用者に自白を強制させることができる自白剤の真実薬・ベリタセラムをハリーの食べ物に混ぜると脅す。
スネイプの厳しい性格が浮き彫りとなる発言であるこのセリフは、スネイプが非常に危険な存在に思えた恐ろしい場面だ。結局、鰓昆布を薬品庫から盗んだ真犯人は闇の魔術に対する防衛術の教師・アラスター・ムーディに姿を変えたバーテミウス・クラウチ・ジュニアだった。