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死の呪文を受けながらもハリーが生き残った理由

2011『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の際のダニエル・ラドクリフ
2011ハリーポッターと死の秘宝 PART2の際のダニエルラドクリフGetty Images

記憶を保存できる憂いの篩(ペンシーブ)でスネイプの記憶を覗き見たハリーは、自分がヴォルデモートが作った分霊箱(魂を引き裂いて保存した箱)の1つであることを知る。この事実は、ヴォルデモートを倒すにはハリー自身が命を犠牲にする必要があることを意味していた。

その後、自分の命を投げ出す覚悟を決めたハリーは、ヴォルデモートに立ち向かうため、丸腰で彼が住む禁じられた森を訪れる。ここでハリーは、ヴォルデモートに再度死の呪文であるアバダ・ケダブラをかけられるが、なぜか生き残ることになる。

一体なぜハリーは、ヴォルデモートの死の呪文を受けながらも生き残ったのだろうか。

この疑問の答えは、ハリーが持っているニワトコの杖に隠されている。この杖は、元々ダンブルドアが所有者だったが、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)でドラコ・マルフォイが奪い、一時的にマルフォイが所有者となっていた。

その後、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)で、マルフォイの館からハリーたちが脱出する時、ハリーはマルフォイの杖を奪取する。ここでニワトコの杖の所有者がマルフォイからハリーに移っていたのだ。

ニワトコの杖の特徴は、持ち主を殺さないことだ。そのため、ハリーは生き残りヴォルデモートの分霊箱のみが破壊されることとなったのだ。

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