ホーム » 投稿 » コラム » 海外映画 » ハリーはなぜ生き残れた? オチが原作と全然違うワケ。映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』未解決の謎を徹底考察 » Page 4

ハリーが”世界最強の魔法の杖”ニワトコの杖を破壊した理由

初代アルバス・ダンブルドアを演じたリチャード・ハリス。2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が遺作となった。
初代アルバスダンブルドアを演じたリチャードハリス2作目ハリーポッターと秘密の部屋が遺作となったGetty Images

ダンブルドアの死後、悪の勢力に奪取されたニワトコの杖。その力は、ヴォルデモートが八方手を尽くして手に入れるほど絶大で、最終的にはヴォルデモートの死の遠因になっている。

そんな ニワトコの杖は、映画終盤でハリーの手に渡り、彼の勝利にも一役買っている。しかし、ハリーは、ヴォルデモートとの戦いに勝利を収めた後、なんと杖を真っ二つに折って橋の上から捨ててしまう。

作品を観れば分かるように、主人公のハリーは、闇の魔法使いとしての才能にも恵まれているものの、強い正義感と勇気を持った善良な魔法使いだ。そんな彼が、なぜ自らニワトコの杖を破壊したのか。

その答えは、魔法界の平和を維持するためだろう。彼がニワトコの杖を所有している限り、次なる闇の勢力が杖を狙いかねないからだ。つまり、彼は、魔法界の未来のために、ニワトコの杖の危険な力を手放すことを決めたのだ。

なお、この展開は映画オリジナルで、原作ではヴォルデモートとの戦いの後杖はダンブルドアの墓に戻されている。そのためこの改変は、ファンの間で長年物議を醸している。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!