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なぜ破壊した…?
最終決戦後のハリーが取る驚きの行動

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

2011『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の際のダニエル・ラドクリフ
2011ハリーポッターと死の秘宝 PART2の際のダニエルラドクリフGetty Images

シリーズ最終作の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』では、闇の魔法使いヴォルデモートが奪取した魔法界最強のニワトコの杖をハリーが取り戻し、ヴォルデモートに勝利する。その後、映画版では、ハリーがニワトコの杖を真っ二つにおり、橋から投げ捨てる。

しかしこの展開は、小説版とはまるで異なるものだ。小説ではまず、ヴォルデモートがダンブルドアの遺体とともに墓に葬られていたニワトコの杖を奪取する。その後、ハリーがヴォルデモートに勝利し、ニワトコの杖を手に入れるが、彼はニワトコの杖を破壊せず、ダンブルドアの墓に戻す。

忌まわしき運命を辿ってきたニワトコの杖だけに、その歴史を終わらせるという意味では、映画版のラストの方がしっくりくる人も多いかもしれない。ただ、元の所有者である小説版のラストは、ニワトコの杖を持つべき人のもとに還したという意味で、ストーリーに重みを与えている。また、今後制作されるかもしれない新シリーズへの保険として温存しておいた方が良かったのでは、と語るファンも多い。

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