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主人公死亡説も? 意味不明すぎてハマる…史上最も考察された映画5選。観れば観るほどハマる…珠玉の作品をセレクト

text by ニャンコ

数々の難解映画の中でも、もっとも考察のしがいがあるSF映画。未だ人類が解明できていないことから、来るかもしれない近未来のことまで、考えるほど沼に入ってしまうSF映画の考察。今回はジャンルをSFだけに絞り、誰もが知っている名作から、SF考察の金字塔まで最高の5本を紹介。世間で考えられている説も解説する。(文・ニャンコ)

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主人公死亡説の驚きの根拠とは

『NOPE ノープ』(2022)

ジョーダン・ピール
ジョーダンピールGetty Images

上映時間:131分
監督:ソジョーダン・ピール
脚本:ジョーダン・ピール
出演者:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、ブランドン・ペレア、マイケル・ウィンコット、スティーブン・ユァン、キース・デビッド

【作品内容】

田舎町で広大な敷地の牧場を経営し、生計を立てているヘイウッド家。ある日、長男OJ(ダニエル・カルーヤ)が家業をサボって町に繰り出す妹エメラルド(キキ・パーマー)にうんざりしていたところ、突然空から異物が降り注いでくる。

その謎の現象が止んだかと思うと、直前まで会話していた父親(キース・デビッド)が息絶えていた。OJは父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことをエメラルドに明かす。

そして2人は、その飛行物体の存在を収めた動画を撮影すればネットでバズるはずだと、飛行物体の撮影に挑むが、そんな彼らに想像を絶する事態が待ち受けていた。

【注目ポイント】

今作のラストで物議を醸したのは、主人公・OJの生死について。ラストシーンでロングショットで映し出されるOJは、妹・エメラルドが見た幻であるという説を唱える者が絶えないのだ。その根拠は以下のとおり。

(1)飛行物体である「Gジャン」と目が合い、襲われた生物は例外なく喰べられて死亡している。
(2)ゴースト→クローバー→ゴーディ(猿)→ラッキー(馬)→Gジャンの順にテロップが出てくる。

特に(2)であるテロップの順番がキーポイントになると考えている。本作ではストーリーの肝となるシーンにこの順番でテロップが入るのだが、これは「ストーリーに沿って死亡する順番」である。

そう考えると最後がGジャンなのにも納得がいく。というのも、Gジャンの手前が最後にOJが乗っていた馬・ラッキーなのである。

そうすると、”ラッキーはGジャンが死ぬ前に既に死んでいる=乗っているOJも死んでいる”ということになるのではないか。また順番の1番最初はゴースト、つまり幽霊である。

もし順番がループしているとなると、”Gジャン→ゴーストとなるため、ラストで映し出されたOJはゴースト(幽霊)であると考えられるのだ。

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