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歴代最高の月9ドラマは…? 最も面白い作品5選。これぞ伝説の名作…世代を超えて語り継がれる珠玉の作品をセレクト

フジテレビ系列の月曜9時枠のドラマといえば、名作ドラマの宝庫。特に1990年代~2000年代においてはラブストーリーを中心に様々なジャンルの作品を打ち出し、世間の注目を集めてきた。今回は、”月9ドラマ”の中でも特に名作だと名高いドラマを5本セレクト。時が流れても色褪せない作品の魅力をご紹介する。(文・寺島武志)

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人気のあまり最終回の展開に問い合わせ殺到

『プロポーズ大作戦』

山下智久
山下智久Getty Images

主演:山下智久
放送期間:2007年4月16日~6月25日
脚本:成田岳、加藤裕将、初山恭洋
最高視聴率:20.9%
他キャスト:長澤まさみ、榮倉奈々、平岡祐太、濱田岳、三上博史、藤木直人、松重豊、渡部豪太、森本レオ、宮崎美子

【作品内容】

主人公・岩瀬健(山下智久)は恋に不器用で、大好きだった幼馴染みの吉田礼(長澤まさみ)に思いを告げられぬまま、礼とその婚約者・多田哲也(藤木直人)の結婚式に出席する。

自分と礼が写っているスライド写真を眺め、健は「もし告白していれば、自分が礼と結婚できたかもしれない」と激しく後悔する。

そこへ、時間を操れるという妖精(三上博史)が現れ、過去に戻してやると告げる。

健は、「ハレルヤチャンス」という言葉とともに過去へタイムスリップ。礼とのハッピーエンドを目指して奮闘するというタイムトリップ・ラブコメディー。

【注目ポイント】

山下智久演じる主人公・健が、幼馴染のヒロイン・長澤まさみとの恋を成就するために、過去に戻って奮闘するという物語。過去に戻っても中々思うようにはいかず、必死にもがく健の姿が視聴者の共感を呼んだ。

主人公を応援する人が多かったためか、最終回のエンディングの展開が中途半端だと放送終了後、視聴者から抗議も含めた問い合わせがフジテレビに殺到。それに応える形で2008年に物語の1年後を描いたスペシャル版が放送された。

本作は、山下智久、長澤まさみ、榮倉奈々、濱田岳、平岡祐太の男女の仲良しグループでの交流が幾度も映し出された。ある種ベタとも言えるが、こういったドラマにおける理想の青春像が、学生には憧憬を、大人にはこういう青春を送りたかったという羨望の感情を呼んだのだろう。

また健が学生時代に好きだった曲としてたびたび流れた挿入歌のMONGOL800「小さな恋のうた」や、桑田佳祐によるドラマ主題歌「明日晴れるかな」も好評。ドラマに見事にマッチしており、作品に華を添えた。

脚本面でも、山下智久が前年に主演した『クロサギ』(2006年・TBS系)に引っ掛けたようなセリフが挿入されるなど、遊び心に満ちたドラマでもあった。

ダブル主演を務めた山下と長澤は、この後もドラマや映画に引っ張りだこととなり、人気俳優の仲間入りを果たす。

本作は後に中国、韓国でもリメイクされ、それぞれ、人気ドラマとなった。

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